火山学者

◆火山学とは

火山学とは、火山に関係する地質額的、地球物理学的現象を研究する学問です。

層序学、岩石学、地形学、年代学などの地質学的手法、地震学、地磁気学などの地球物理学的手法、火山ガスなどの地球化学的手法など、様々な研究手法が用いられます。

日本の常時観測対象の火山

日本の活火山は110(2012年)あるといわれます。
そのうち、今後100年程度の間に噴火する可能性がある火山として、観察体制の充実等が必要とされる火山が47選定されています。

近年、噴火活動を繰り返している火山

雌阿寒岳、十勝岳、樽前山、有珠山、北海道駒ヶ岳、秋田焼山、秋田駒ヶ岳、吾妻山、那須岳、草津白根山、浅間山、新潟焼山、焼岳、御嶽山、伊豆大島、三宅島、硫黄島、阿蘇山、霧島山、桜島、薩摩硫黄島、口永良部島、諏訪之瀬島

過去100年程度以内に火山活動の高まりが認められている火山

アトサヌプリ、大雪山、恵山、岩手山、栗駒山、蔵王山、安達太良山、磐梯山、日光白根山、乗鞍岳、白山、箱根山、伊豆東部火山群、新島、神津島、八丈島、鶴見岳・伽藍岳、九重山

現在異常はみられないが過去の噴火履歴等からみて噴火の可能性が考えられる

岩木山、鳥海山、富士山、雲仙岳

予測困難な突発的な小噴火の発生時に火口付近で被害が生じる可能性が考えられる

倶多楽、青ヶ島

火山学者の仕事内容

火山学には「火山地質学」「火山物理学」「火山化学」などの分野があります。これを専門的に研究しているのが火山学者です。

時には噴火している火山に観測をしにいくこともあり、命を危険にさらすことあります。実際、日本の雲仙普賢岳の調査中にフランスの火山学者カティアとモーリス・クラフト夫妻は亡くなっています。

ただ、その研究の成果で多くの命が救われることもあるため重要な研究です。

なりかた・資格・収入・等

火山学者になるには、火山を専門にした研究室がある大学へ進学し、火山学の専門知識を学びながら、大学の研究機関や国の研究機関などの研究員になる道を探すことになります。

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